みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

婚活反省記

婚活で知り合った女性との3回目のデート。次の日程を決めるところで、これで終わりにしましょうという話になりました。今日はそのことについて書こうと思います。

 

デートの終盤、喫茶店でのことでした。彼女はとても丁寧に、言葉を選びながらも自分の気持ちをまっすぐに伝えてくれました。

 

私との会話の内容には彼女の予想を超えてくるような驚きがなかった。何度かあって親しい間柄にはなれそうにないという直感がある。でも、あなたは誠実でやさしい人なのはよくわかるのであなたの気持ちを知りたい、と。

 

私はただただその話を聞きながら、こくりこくりと頷くよりほかありませんでした。私自身、彼女との関係をどうしたいのかがわからないまま、今日を迎えていたからです。できるだけ柔らかな表情を浮かべようと意識しながら、返すべき言葉を探していました。

 

相手の話に寄り添っていこうという努力は、その実、中身のないオウム返しになってしまっていた自覚がありました。自分の話ばかりにならないよう心がけていたつもりが、結局のところ浅く薄っぺらなことしか話せていないことも内心気づいていました。当たらない距離でジャブを放っているような、そんなコミュニケーションだと思います。

 

なによりも、私は彼女とのこの関係をこのままでもいいと思っていたこと。彼女の話を聞いて、ようやくそれに気づいたことが本当に恥ずかしかった。遠方から仕事で初めて関西に来た彼女は、恋人以前に知り合いを増やしたいという気持ちの持ち主でした。それを知っていて、その気持ちに漬け込んだ自分の浅薄さに、我が事ながら落胆せざるを得ませんでした。

 

彼女へは謝罪と感謝を伝えました。煮えきらないままの態度で関係を続けようとしたことへの謝罪と、真摯に自分の気持ちを伝えてくれたことへの感謝を。そしてこの関係は今日までにしようということを伝えました。

 

その後お店を出てから別れの寸前まで彼女とは他愛のない話をしていました。「一緒に遊んだ時間は楽しかったです、誤解しないでね」と彼女は最後に笑っていってくれました。私もそれに大きく頷いて「ありがとう」と返しました。笑顔で別れられたことに、随分と私は救われたと思っています。

 

今回のことを私にとって学びと評するにはあまりにも身勝手極まりないと思いながらも、しかし今回のことを肝に命じておく必要はあると痛感させられました。その痛みを忘れないように。

 

…でもやっぱり難しいよ。世の中の夫婦·カップルはなんでそうあり続けられるのか。皮肉でもなんでもなく本当に尊敬しかない。人としての何か大切なものが、自分には欠けているんじゃないかと不安を覚える。

 

ダメだダメだ、今日はもう寝よう。一人相撲に軍配は上がらないのです。風呂入って飯食ってとっとと寝るべし。では。