みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

山陽電車に揺られながら。

ブログや日記を書きやすい場所というものがあります。私の場合、それは近所のコメダや終業後の職場のデスクだったりするのですが、なかでも書き仕事がはかどるのが移動中の電車内だったりします。そんなわけで今日も山陽電車のなかからお送りします。

 

姫路から神戸・大阪方面に出ようとするとき、電車を使うとすれば間違いなくJRを利用するのが一番早く目的地に向かえます。新快速の名は伊達ではなく、姫路〜大阪間ならきっかり1時間で着きます。在来線ゆえ普通料金で乗れるので、理由がなければこの方法がもっともメジャーな移動手段といって差し支えないと思います。

 

一方の山電こと山陽電車山陽姫路からそのまま乗り入れが可能な阪神電車の大阪梅田駅まで直通快速というものがあり、文字通り乗換なしで梅田まで移動が可能…なのですが、それには1時間40分という時間を要します。では料金はというと、往復で400円ほど安い程度。こうなるとあまり移動手段としてのプライオリティはあまり高くはなさそうですが、それでも私は山電を好んで使っています。

 

理由は大きく2つあって、その1つは一日乗り放題のワンデイパスがあること。上記区間を乗り降り自由で使えて、かつ普通に往復きっぷを買うよりも安くつくということもあってメリットが大きいのです。三宮なんかにも道中立ち寄れたりで、予定をたてずに動くのが好きな私にはうってつけのお得なきっぷの存在は非常にありがたいです。

 

そして理由の2つ目が移動時間の長さがむしろ好都合であるということ。ここで冒頭の話につながるわけですが、ブログを書いたり、考え事をしたり、飽きたら漫画を読んだりネット麻雀をしたり…と移動時間を有意義に使えることこそ山電を使う最大の価値だと考えています。

 

私の場合、せっかく遠出してもだいたい途中で体力が尽きて思考力ががっつり低下するので、用事を済ませてしまってから時間をもて余すことがほとんどです。ひどいときは出先で1時間も過ごせばベッドで横になりたかったりしてる。こうなるとネガティブな方に気持ちが振れてしまうリスクにもつながるので、実はおでかけしたときの時間管理は非常に重要な問題だったりします。…我ながらほんとめんどくさい。笑

 

その意味でそもそも移動時間が長いことはむしろプラスに働くことが多いのです。スマホいじってるうちに1時間なんてあっという間に過ぎていくし、イヤホンつけてれば好きな音楽を聞いていられるし。一方で自室と比べて出来ることにほどよく制限もかかって、ぼんやりものを考える時間をもてたり。こうやって文字にして考えをまとめるのも、自宅で漫然と過ごしていてはなかなかできないわけです。

 

出先でストレスのかかる時間を抑えつつ、無理をせずに普段できないこともできてしまう。私にとって山電に乗ることはただの移動手段ではなく、いってみればひとつの旅の目的なのかもしれません。そう考えると2400円のきっぷ代が安く感じられる…かも?

 

イヤホンから聞き馴染んだpillowsのアルバムを流しながら、電車は少しずつ大阪へと向かっていきます。ドアに近い席に座ったのでエアコンは寒すぎず暑すぎず。こうなると梅田で降りるのがもったいなく感じさえしてきましたが、せっかくの休日です。ここからは都会で普段できないことでもしてこようかと思います。ではでは。