みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

健康のことを考える話。

先日、友人とシャトルランをしました。20mを音楽に合わせて走る、あのシャトルランです。おそらく中学生ぶりでした。

 

結果は27回くらいでギブアップ。一緒に走った同い年の2人は50回オーバーだったので、彼らの半分くらいで音を上げた形になりましたが、個人的にはまぁまぁこんなもんだろうと。やや冷めた感じで結果を受け止めていました。

 

ただ痛感させられたのは、自分が病人の体になってしまっているということ。この2年、心を休めるためにベッドに根を張っていたことの影響がデータとしてハッキリ表れたなぁ…と。そんな気づきの機会となりました。

 

早急に体のリハビリを始める必要がある。シャトルランをきっかけにそう思わされたわけですが、その一方で「すぐに痩せなきゃ!」とは思わない自分もいたり。ちょっとこの辺の感情が複雑で、自分なりに整理をしてみようと思います。

 

うつの治療を始めて以来、今が最も精神的に安定していると自分では思っていて、比較的ニュートラルに物事を考えられるようになったきたと思います。そんな自分が「今自分に一番必要なことは何か?」と考えたとき、答えは「食べたいものを食べ、見たいものを見て、したいことをして、眠れるときに寝ること」でした。

 

病気に苦しんだ、特にこの1年ほどは、何に対しても空虚で、つまらなくて、どうでもいいと感じていました。毎日不安で、先のことばかりに気を取られて何にも手がつかなくて。文字通り地獄のような毎日でした。

 

そんな日々から脱してきたかな、と思い始めたのはここ2カ月くらいのこと。短時間とはいえアルバイトをシフト通りこなせるようになってきた。ハローワークで手続きをして失業手当をもらえるようになったり、カウンセリングをうけるようになったり。大学にも定期的に足を運んで研究を進められるようになったり。いろんな人の力を借りつつも、なんとか社会生活が成り立ち始めました。

 

そうすると不思議なもので、先が見えない事実はそれほど変わらないのに、なんとなく元気が出てきたような感じがして。そうすると「あそこのケーキが食べたい」とか「新聞に載ってたあの景色が見たい」とか、具体的な欲求が沸々と湧いてくるようになりました。

 

心が底に落ちていたときは、こういう湧き上がってくるものがほとんどありませんでした。ただ胃にものをいれて、漫然と見聞きし、何をやっても喜怒哀楽のどこにギアが入っているのかもわからず、気づけばまた朝になっている。

 

そんな日々を思うと、心に湧き上がるものがあるということはどんなに幸せだろう。そんな風に思いました。だから今は、そういう湧いてきたものにできるだけ素直に従って生きていたい、そう考えています。

 

今の私にとっての健康は、世間一般の健康とはやや趣が異なるかもしれません。すでに体重や体脂肪の値などはレッドゾーンに突入していますが、それらを標準値に戻すことよりも優先すべきことがある、少なくとも今の自分はそう思うのです。肉体の健康をひとまず後回しにしても、とにかく心の健康を維持する。本当はどちらも大切にしたいのですが、まだまだそこまでの余裕がないので…。

 

コロナ下になって2度目のお盆。幸いにも何人かの友人と直接話す機会が持てて、いい刺激をもらえました。三十路を目前に、みんなそれぞれの生き方で頑張ってるなぁ…と感じつつ。でも俺は俺で自分のペースでなんとかやってるよ、と内心つぶやきながら。そんなささやかだけど確かな自信をもって友人と話ができるようになったのは、我ながら大きな成長じゃないかと思います。

 

がっつり吐き出したところで、そろそろ筆を置こうかと思います。明日も自分のペースで。おやすみなさい。