みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

誰かが流した音楽の話。

大学の授業が落ち着いてきたこともあり、いよいよ時間を持て余すようになりました。贅沢な悩みと思いつつも、その時間を勉学に当てるような殊勝な気持ちは持ち合わせておりませんし、かといって時間を忘れて熱中するほどの趣味もございません。そんなわけでYouTubeを観て気づけば一日終わってた・・・みたいな日がずいぶん多くなってしまった今日この頃。

 

そんな折、大学関係の知り合いから「時間があるならちょっと手を貸してほしい」とボランティアの話がありました。これはまぁきっと「少しは人のためになんかせえ」という神か仏かはたまたご先祖からの何かだろう、とすぐにその話をお受けして、週に数回お手伝いに行くようになりました。

 

仕事の内容は簡単な事務作業や単純作業だったりなんですが、せかせかした感じもなくわりと皆さんマイペースな環境なのでなかなか居心地がいいです。しかもその職場では、音楽やラジオが流れているので、どちらも大好物の私には大変助かっております。

 

私がよく任される作業スペースでは、職場的にも人生的にも先輩のチョイスでCDが流されることが多く、昭和の名曲を聴きながらゴソゴソやっていることが多いです。百恵ちゃんとかユーミンとか。たまに平成初期なのが混じったり。コンポの横に無造作に積まれたCDからランダムに流される感じは、さながらジュークボックス・・・というとちょっとかっこつけすぎですかね。笑

 

いまやYouTubeを開けば大概の曲はすぐに聴ける時代になりましたが、だからといって自分で山口百恵を聴くかといわれれば、まぁまず聴かんのです。もっと確実に自分の興味の範囲内の曲を聴くし、そもそも音楽より刺激のあるコンテンツに流れてしまうことも多いわけで。でも、こういうプライベートから少し外れたところで「誰かが流した音楽」として山口百恵を聴くのは、なんだかいいなと思うのです。

 

よく「他人に淹れてもらったコーヒーはうまい」なんていいますが、音楽なんかもそういう面があるのかもしれません。「このおじさんは百恵ちゃんのファンだったのか?」などと考えてみたり、「はへ~この人こんな曲も歌ってるんだ」と単純に曲の知識が増えたり。同じ曲を聴くにも自分が選んだか、他人が選んだかで印象が変わるのってよくよく考えると不思議だなぁ、としみじみ感じたのでした。

 

・・・と、ここまで百恵ちゃんの流れできていていうのもアレですが、一番耳に残ったのはユーミンの「DOWNTOWN BOY」なのはご愛敬。あのアウトロを聴いてユーミンはやっぱりすごいと思いました(小並感)

 

大きく捉えればこれも芸術の秋。いい日、しかし旅立たず。おやすみなさい。