みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

花筒を置いた話。

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友人の結婚式のお祝い返しでカタログギフトをもらったので、花をいけるための花筒を注文しました。なんでも静岡の伝統工芸品で、職人が一つ一つ手作りした竹細工なんだそう。ごちゃごちゃした私のデスクに置いてもなんとなく様になってしまうあたり、おそらくこれはよいものなのでしょう。

 

カタログギフトをもらうと普段自分では絶対買わない、合ってもなくても困らないようなものを頼みがち。食べ物や消耗品みたいな「消えもの」はなんとなく味気ない気がしてつい候補から外してしまうのですが、いざものが届くと「やっぱり肉かプリンにしとけばよかったかなぁ…」と後ろ髪を引かれてしまうところまでがワンセット。カタログギフトは難しい。

 

花を飾ったところで生活は良くも悪くもなりません。ただ、ふとしたときに花に目がいったり、水を換えたり、落ちた花を処分したりする時間は意外に悪くありません。「しないといけないこと」でも「なんとなくやめられないでいること」でもなく、「べつにやらなくていいんだけど、でもあえてやってること」みたいな距離感が心地よいのかもしれません。

 

そういうものに最近の自分は心動かされがちのようです。便利じゃなし、楽しませてくれるわけでもなし、ましてや金を生むわけでもなし。そういうの、ちょっと大事にしたいと思ったり。「そういうの」というのが果たしてどういうものなのか、自分自身もいまいち掴みきれてなくてなかなかうまく表現できないのですが、とにかく「そういうの」の存在に気づいて大事にしてやると、人生が楽しくなるような気がします。

 

なんだかよくわからんくなってきたのでそろそろ寝ます。おやすみなさい。