みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

散歩とまんじゅうの話。

郵便局まで散歩。大学時代の友人にみかん農家になった人がいて、毎年おいしいみかんを送ってもらっています。そのお代を送金するために出かけました。

 

今日は季節外れの暖かさでした。郵便局を出たのが15時半。まだまだ日も高いということでもう少し外をぶらつくことにしました。

 

郵便局の裏道を抜けて、公園のれんが道へ。公園の中央には噴水があったのですが、気づけばなくなっていて、代わりに健康器具のようなモニュメントが地面から突きだしていました。わりと立派な噴水だったので、それと比べると随分チープな感じになったように思います。でもまぁ、維持費や水道代を考えればこちらの方が経済的でしょうし、これでいいとも思いました。

 

公園をつっきると河川敷に出まして、そのまま川上に向かって歩いていきます。年末の慌ただしい時期だからでしょうか、こんなに暖かいのに河川敷のグラウンドにはほとんど人がいませんでした。春には桜の花でいっぱいになるこの道も、いまは枯れ木が静かに佇むのみ。ぼんやりと歩いていきます。

 

河川敷から国道に出て橋を渡ります。橋を渡った先には学習塾があって、冬休みだろうと関係なく学生の自転車がびっしり停っていました。学生たちは夢とかやりたいこととかに向かって勉強しているのだろうか、などと考えたりしながら、ぼちぼち高校卒業10年を迎える自分には夢や希望があるだろうかとしばし思いを巡らせてみたり。

 

道中に和菓子屋さんがあったので饅頭を4つ買いました。本当は2つくらいでよかったのですが、お店のおじさんに一人で食べるために買うと思われるのがちょっと恥ずかしくて多めに注文。お店を出てから思いましたが、2つも4つもそんなに変わりゃあせんだろうと。笑

 

かつて城下だった古い町並みを進み、山のふもとの公園の横を通りすぎようとした時のこと。ふと道のわきに目がいったのですが、そこには今まで入ったことのない山道があるようでした。入り口に看板はなく、どこに抜けるかもわかりません。こういう道は大変わくわくします。躊躇なしに山道に足を踏み込みました。

 

足元は赤と黄色の落ち葉でいっぱいでしたが、山道自体は舗装されていて歩きやすかったです。途中に「この先神社」という立て札を見つけ、そこまで出られたら休憩しようと思いました。山道は10分ほどで、登りきるとひらけたところに出ました。

 

そこは町を見下ろせる見晴台になっていて、おあつらえむきにベンチも設置されていました。そこに先ほど買った饅頭と途中に自販機で買ったお茶を置いて一服。醤油の効いた饅頭は甘じょっぱくて、皮のもっちり感もいい。それをまだぬくいお茶と一緒にいただけば、ただただ至福の時間。4つの饅頭はあっという間になくなってしまいました。

 

帰りがけに神社に手を合わせていくことにしました。敷地のなかでまったりお茶をさせてもらったことを詫びて、そして1円を賽銭箱に投げ入れました。気持ちばかりといいますが、まさに文字通り。逆に失礼をはたらいているような気もしますが、こういうのは手を合わせることに意味があるとかなんとか。そう自分に言い聞かせて、その場をあとにしました。

 

冬は暖かいというだけでちょっと幸せになります。お日さんの温度を感じられるのはこの時期なかなか貴重なことで、暖房に慣れてしまった身体にはまさに薬のようなもの。そこにうまいものがあれば、それはまさに至福というべきものでしょう。

 

次から散歩に出るときは小銭入れを持ち歩こう。そう思った冬の一日でした。