みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

いきものの小物の話。

LoFtをぶらぶらしていたところ、見切り品コーナーにおいてあった一際目を引くバケツ型の何かと目が合いました。手にとって確認したところ、その透明なバケツ型のケースのなかにびっしりとアヒルのオモチャが。バケツには「おふろアヒル」と印字されていました。

 

ヒルは縁日のスーパーボールすくい的なやつでよくみかけるような、手のひらにチョコンと乗るサイズ感で、大量のきいろアヒルとそれに混じって真っ黒のアヒルが2匹ほどいる様子。農家兼アイドルでお馴染みの某男性ジャニーズグループの番組でお見かけする「アヒル隊長」のような輪郭がはっきりした瞳ではなく、黒マジックでチョチョンとつけたようなやる気のない目をしていました。

 

値札シールには3,000いくらと書かれていましたが、そのすぐ横にあまりにも無慈悲な50%オフの赤字シール。このコーナーに鎮座していることから、ご多分に漏れずどうやら売れ残りのようです。

 

私はこういう見切り品コーナー置かれてしまったいきものの小物に大変弱いのです。このまま買い手がつかなければ処分されてしまうと思うと、なんだか不憫に感じてしまいます。

 

さすがに「彼らにも命がある!救わねば!!」と思うほど熱狂的なアニミズム信仰を持ち合わせているわけではありませんが、いきものの形をしているというだけでなんかちょっと心を揺さぶられてしま節はあるんですよねぇ。

 

この間もTSUTAYAの見切り品コーナーにあった「いぬ磁石」なる商品をつい買ってしまいました。私の大学のデスクには白と黒の犬っころが一匹ずつ気持ち良さそうに寝転んでおります。「50%オフの犬っころを2つ買ったら結局定価じゃねーか!」と後から気づくという。笑

 

今回のアヒルちゃんたちは後ろ髪を引かれつつも、結局買わずに店をあとにしました。心のなかのオカンが「そんなにようさんのアヒル、どうすんの!!」と5歳くらいに幼児退行した半べその私にまくし立てる幻覚が見えて、「そうか…さすがにウチでは飼えないか…」と泣く泣く諦めることに。この想像が浮かんだあたりで、自分はなんらかの心の闇を背負っていることを受け入れざるを得なくなってしまいました。

 

帰りの道中「姪っ子ちゃんの遊び道具に買ってってもよかったか…」と未練たらたらなことに気づき、さすがに苦笑しました。心のメディカルに詳しい方、この症例についてわかることがあればぜひご一報ください。ではでは。