みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

コーヒーと眠れぬ夜とはじまりの話。

大学時代の友人と晩御飯。ラーメンを食べたあとに喫茶店でカフェオレと紅茶をグビグビ飲んでしまい、すっかり目が冴えてしまいました。今夜は寝かせないぜ、というカフェインの強い意志を感じます。

 

私はどうもカフェインに反応しやすいタイプの人間らしく、コーヒーを飲むと胃の中がキューっと熱くなって、途端に気持ち悪くなってしまいます。香りや味は嫌いではないので、ヨソで出していただいたり、今回のように付き合いでお店に行ったときなんかは普通に飲むことも多いのですが、だいたいいつも後悔することに。

 

眠れないなら眠くなるまで本を読むなり、動画を流すなりすればいいとは思うんですが、基本日が変わる時間にはスヤスヤ眠ってしまっている人間だったりすることもあってか、深夜というのはやたらソワソワしてしまい気が散って仕方がない。ついに寝室を抜けて、リビングでサボり気味のブログの記事を書き始めた次第でございます。

 

…で、そんな感じで書き始めたもんだから、当然書くことに困るわけで。とりあえずテレビをザッピングし、「日テレプラス麻雀リーグ2020」をラジオ替わりにしてスマホとにらめっこ中です。

 

(1時間ほど悩みまして…笑)

 

せっかくなのでこのブログを始めるきっかけとなった、ある一冊の本のことを書こうと思います。初心忘るるべからず…というよりは、書いておかないといつか忘れてしまいそうな気もするので。笑

 

石黒由紀子さんの『なにせ好きなモノですから』という小さな本。この本がすべてのはじまりでした。『Pooka』という雑誌で連載されていたコラムをまとめたもので、作者の石黒さんが「日常の暮らしを楽しくしてくれる、すてきな"モノ"たちを紹介する」という内容になっています。

 

紹介される"モノ"は「手作りのぬいぐるみ」や「一目惚れして買った傘」みたいな正真正銘作者お気に入りのものであったり、「屋久島」や「京都」といった旅先であったり。そうかと思えば「朝寝坊すること」のような概念的なものもあったりするのですが、とにかく石黒さんの語り口が本当に楽しそうで、読み進めるほど幸せな気持ちになります。

 

神戸元町古書店で見つけて、その特殊な装丁とタイトルの不思議な魅力にひきつけられて購入。その足で立ち寄った神戸の老舗喫茶店「西村珈琲店」でカフェオレを飲みながら読み始めたのですが、読みながらとてもワクワクしたことを今でも覚えています。この胸の高鳴りはカフェインによるものではなさそうでした。笑

 

「この本みたいに、自分の「好きなモノ」を書き残したい」

これこそがブログを始めるきっかけでした。「好きなモノ」のことを素直に書き記そう。そして自分の"好き"がブログを見返せばいつでもそこにある、そんな自分にとっての楽園を作りたい。そう思ったのです。

 

ここまで読んでいただいて大変恐縮ですが、詰まるところ、このブログは私もんじゃのための場所であるという話になってしまいました。画面の向こうからブーイングが聴こえる…^^:

 

ただ、興味のない話でも「嫌いなモノ」より「好きなモノ」の方がいくらかはマシだろうし、私が石黒さんの「好きなモノ」を読んで明るい気持ちになれたように、もしかしたらどこかの誰かが私の「好きなモノ」の話で興味をくすぐられたり楽しい気持ちになるかもしれない(もっともプロの作家さんとは比べ物にならないほどお粗末な文章力ですが…)。そう思い込むことでこのブログを更新していこうと思います。

 

もし、たとえ誰にも振り向かれなかったとしても。ここには私にとって宝物と呼べるモノしかないのだから、自分だけは絶対最後まで楽しいのです。だったらそれでもいいか、と。

 

なにせ好きなモノですから。