みちばた日誌

いまをぼちぼち生きる。

『狂武蔵』を観た話。

こぶしを握りながら77分間、これほど画面に釘付けになった映画は初めてだった。

 

現在公開中の映画『狂武蔵』(くるいむさし)を観てきました。『伊集院光とらじおと』でゲスト出演された主演の坂口拓さんの話がとても興味深く、絶対観ようと思っていた作品でした。


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映画のポスターに大きく書かれた煽り文句「77分ワンシーン・ワンカットの衝撃」。この言葉の通り、坂口さん演じる宮本武蔵が77分間カメラを一度も止めることなく、襲いかかってくる敵を切り倒していくアクション映画です。

 

「開始5分で指が折れ、最後は奥歯も砕けていた」という話をラジオで聞いていたのですが、それもうなずけるほど「嘘だろ!?」みたいな全力の殺陣が延々と続きます。しかし途中で間延びすることはなく、むしろ時間を増すごとに鬼気迫っていく武蔵の表情や荒れる呼吸に、目も耳も離せなくなってしまう。彼の所作ひとつひとつに、決して多くはないセリフのひとことひとことに、常人離れした凄みを否応なく感じさせられ、その狂気に惹きつけられた至高の時間でした。

 

映画館に足を運ぶことは滅多にない私ですが、この作品だけは絶対にスクリーンで観たるべきだと思いました。映画を見終えて、その直感は間違っていなかったと感じています。この武蔵を、大画面・大音響で味わえて本当によかった。おすすめです。

 

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